2016年03月17日

またパドリングをして

またパドリングをして

これまでに私は、
たくさんの人が書いた死生観についての
いろいろな文章を読んできた。

輪廻転生を信じる人、信じない人、
まるで見てきたかのようにその仕組みを語る人、
さまざまな信仰や、宗教や、宇宙観や、学識や臨床例。

死んでみなければわからないことだから、
生きている間は誰にも真実はわからない。

臨死体験を経た人や、霊感のある人、
ヒプノセラピーで前世が見えた人など、
「見える」人には、本当に見えるのかもしれない。

でも私には、まったく見えない。

ヒロヨが亡くなってから数日間、
金縛りにあったり、不思議な夢を見たり、
「見える人」から話を聞いたりしたけど、
本当のところは今もわからない。

ヒロヨの魂は、大きな光の中に帰って行って、
私たちを包み込んでいるのかもしれない。

私たちが思い続ける限り、
ヒロヨは私たちの中に生きている。
目を閉じればその笑顔が浮かぶし、
耳をすませば、なつかしい声が聞こえる。

動物にも、花にも、風にも、人間にも、
すべてのものに、神が宿っているという、
その神はもしかしたら、
光の中に帰って行った魂たちなのかもしれない。

それともこの世に魂なんてなくて、
死んでしまった後には、
ただ「無」があるだけなのか。

私は魂の存在を信じているし、
深い縁のあった人たちとは、死んでしまった後でも
いつかきっとまた会えるような気がするのだけれど、

それはいつなのか。

どんなきっかけで生まれ変わって、
どんなふうに次に出会うのか。

もしも、サシャから生まれたブルックリンに
ヒロヨの魂が宿っているとしたらどうなのだろう?

みんなと一緒にいるのが大好きだったヒロヨが、
早くまたみんなと一緒にいられるようにと
急いでブルックリンに生まれ変わってきたとしたら?

私たちがあんまり会いたがるものだから、
「しょうがないねえ」と思ったヒロヨの魂が
ブルックリンに入って生まれてきたのだとしたら?

先週、海で波待ちをしながらそう思いついた時、
私は子供みたいに涙があふれて止まらなかった。

泣きながら波に乗り、泣きながらまたパドリングをして、
「ブーちゃんはヒロヨなの?」と、遠くの海に問いかけた。

もしそうだったら素敵だけど、
真実は誰にもわからない。

ヒロヨの魂のかけらは、ブルックリンに入っていたり、
昨日お墓に供えた花に入っていたり、
いつか生まれるリオの子供に入っていたり、
今吹き過ぎて行った風にも入っていたりするのかもしれない。

それとも、ヒロヨは私が死ぬのを待っていて、
光の中で迎えてくれるのだろうか?
また生まれ変わって一緒の時代を生きるのだろうか?




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Posted by yuyu at 12:50│Comments(0)感情记事
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